Unityでインディゲームを作る!

Unityでのゲーム制作を目指し、それに関わる話題についてのブログ

ゲーム性とそれに伴う操作性が決まらないと、レベルデザインなんて出来ないと思った。

 レベルとは、日本のゲーム用語で言うところのステージとかのことです。なので、レベルデザインとなると、ゲームにおけるステージ設計、構成ということになるかと思います。

Level Design

 レベル(ステージ)という単位でゲームプレイを進めていく、というゲームはまだまだ多いにせよ、最近のメジャー作品となると大規模なマップを駆け巡ったり、ノンリニアなゲームプレイが当たり前になっているように思います。

 元々インディゲームであったマインクラフトでは、ステージという概念はなくて、大きなワールドがどーんとある感じです。レベルという概念に相対するのが、サンドボックスオープンワールドのゲームということになるのでしょうか。

 

 とはいえ、そうした大規模なマップであっても、一定範囲内において一つの設計されたゲームプレイの流れがあるなら、それはレベルと見なせるはずなので、ステージらしきものがなくてもレベルデザインは存在する、だろうと自分は考えています。

 

見た目だけじゃない!

 デザインとなると、ステージとかエリアの世界観やビジュアル・デザイン部分が先立つように感じますが、もちろんゲームは自分でプレイする能動的なモノなので、単なる見かけのデザインだけに留まりません。(そもそもデザイン、というのは”設計”です)

 そこにどういう仕掛けや敵をどう置くか、キャラクターが移動する上で問題はないか、難易度調整など、そのロケーションのゲームプレイそのものに関わる設計をも含みます。特にプラットフォーマーなどのアクションゲームは、その結びつきが顕著です。

 

 見た目や雰囲気も大事だけど、単なる風景やロケーション設計ではない、ということです。ゲームを作るというのは『遊び』という本質に絞れば、ゲームのルールを作り、それにふさわしいレベルをチュートリアル面からラスト面まで作る、ということになるのではないかなと思います。(もちろん現代のゲームでは、そこに高いレベルのグラフィックや演出なども求められてくるわけですが)


 ゲーム・ルールは基本的には、そのゲームの『システム』であり、プレイヤーがコンテンツとして消費し、遊びとして楽しむのは『レベル』です。なので、やはりレベルデザインこそ、ゲーム制作の本懐です。Unityをある程度使えるようになったからこそ、改めてそう思います。

 

レベルデザインだけ、は出来ない

 というわけで、そろそろUnityも使えるようになって、ゲームらしきものを作れるようになりつつあったのですが、レベルデザインについていろいろと考えたり、試している時に、今回のタイトルのようなことに気づいたわけです。

 

 つまり、レベルデザインというのは、それだけで独立したものではないはずです。そのゲームのルールやゲーム性というゲームとしての前提はもちろん、それを踏まえたプレイヤーキャラの操作性にも左右されます。

 例えば、ジャンプの高さにあわせて、台の高さを調整しなければいけませんし、二段ジャンプが出来るかどうか、あるいはゲーム進行によって能力に変化が起こり、移動範囲我広がるのか、等によってもレベル構成は変わってくることだろうと思います。また3Dゲームなら、カメラの位置も意識したデザインも重要です。

 

 当然ながら、ビジュアル面においても、そのコンセプトや雰囲気を壊さないようなデザインでもないといけません。見た目のカッコよさも大事!

 

 というわけで、一口にレベルデザインといっても、そのゲームのゲーム体験やビジュアル、世界観におけるコンセプトに依存しているし、実際の操作性などとも、相互に作用しながら成立する作業なので、それだけを漠然とやる、ってのが不可能なんだなーということです。

 

相互に連携して成立する

 まぁゲーム性は一番最初に決めるでしょう。アクションといってもプラットフォーマーなのか、FPSなのか、アクションRPGなのか。で、次はコンセプト・アートがあって…じゃあ、とりあえずこれだけあれば、レベルデザインを始められるっしょ!…という訳ではなくて、ゲームは自分で遊んでこそだし、実際やってみて感じられることが全てだと思うので、それは何から生まれるかといったらレベルデザインです。


 ビジュアルはもちろん大事なのですが、どうも近年はビジュアルが先行しすぎてしまって、その結果、ゲームとしては微妙…というものが少なくなかったので、ビジュアル面が頭打ちになりつつある今、やはりレベルデザイン先行のゲームデザインが見直されていくと思います。まぁただ目に見えにくい部分なんで、難しいでしょうが。

 

 レベルデザイン、難易度調整自体はやりがいがある面白い部分ではあるのですが、そこだけやるということも出来ないので、今回書いたようなことを気をつけて学んでいきたいと思います。