Unityエンジンによる、期待のゲーム"Yooka-Laylee"(ヨーカとライリー)の体験版である"TOYBOX"をプレイしたので、レビューを書きました。基本的には、このブログのテーマである『Unityでインディゲームを作ろう!』という視点からのものですが、単純にゲーマーとしての感想も織り交ぜています。
さて、とうとうやりましたよ!そして本編発売までもう一ヶ月になろうとしています!悩んだんですが、もうSteam版でいいなと思い予約購入しました。Steam版は予約すると、TOYBOXがプレイできるようになります。体験版ではありますが、本編のポテンシャルを十二分に感じることが出来ました!
追記!
本編を遊んだのでファーストインプレッションをまとめました!
本編までのオモチャ箱
スタート地点。グリーンのステージなんで保護色になっちゃってますね。正にカメレオン。
本編の構成に沿ったサンドボックス風の世界を探索するという趣向です。
Unityで言うところの"Cube"を地面や壁として設置して、マテリアルを貼って、という簡素なデザインになっています。(本編に出てくるであろうオブジェクトもいくつか出てきています。)
グラフィックいいですね。アンリアルエンジンのシャープな感じとは対照的です。
初見であっても、この手のゲームが得意なら一時間ほどでクリアできるのでは?というボリュームでしたが、楽しめましたね。
(嵌ると時間がかかる仕掛けもありますけどね。)
あんまりこれをやりこみすぎて慣れすぎても本編楽しめないと思うんで、ほどほどにしておきたいと思います。
本編はこれをはるかに凌ぐオープンワールドが待っています!
本編でも登場する光る葉っぱを100枚集めて、ペイジーという本のページのようなコレクトアイテムをゲットするという目的が一応設定されています。
(これについては、世界のSpeedRunはもう6分以内という領域に達してます。すげー)
しかし、いくつかのちょっとした隠し部屋があるので、この世界をブラブラと探索することでも、それなりに楽しめます。
問題の操作性について
なんといってもアクションゲームは、最終的には操作性にかかっていると思います。その点さすがという他ありませんでした。
UnityだとRigidbodyにAddForceすることでモノを動かす、というような手段をとるわけですが、単純にそれだけだと快適な操作感は出せないです。しかしYookaは快適に動かせます!自由に爽快に世界を飛びまわれます!
なぜ操作性が大事か?
・うまく操作できないというイライラ
・ステージをクリアできないというイライラ
この二つはまったく別のものだからです。
前者は慣れることはあってもアップデートで改善でもされない限り、イライラはずっと残ります。逆にアクションが上手くいかず失敗したとしても、何回もやってクリアできたらそのイライラは達成感として昇華されて、プレイヤーはカタルシスを得ることが出来ます。
難しいけど面白いゲームで操作性にクセがあったとしても、この二つを履き違えているゲームはないと思います。
アクションゲーム伝統のギミック
さて実際にやってみて、やはりYooka-Layleeは3Dアクションゲームの伝統を正統に受け継いでいるなと思いました。
浮かびながら移動する足場。落ちないように!
バンジョーとカズーイの意志を継いだスタイルですが、マリオ64に通ずるものも感じましたね。まあバンジョーとはもともと兄弟ソフトのようなものかもしれませんが。
ヨッシーのヒップドロップよろしくスイッチを押す!
レトロゲーのような見下ろし視点に切り替わったり。
おそらく本編にも、ドンキーやバンジョーなどをやった元少年たちにとっては、馴染み深いギミックがたくさん詰まっていると思います。個人的にはトロッコが楽しみです
カメラについて
これは3Dアクションゲームにおける宿命なのかもしれませんが、カメラについては少し気になった部分は正直ありました。
ゲームパッドの右スティックでカメラは動かせるのですが、気持ちその可動域が狭いのかな?と感じました。このゲームの性質上やはりカメラを動かして、探索することが多いのでここらへんは大事です。ここら辺は本編の方は改良されているかもしれません。本編では動かせるスピードも調整可になると思います。
Unityによるゲーム作りの今後について
はっきり言ってしまえば、Unity製のゲームはクソゲーである、というような風潮が少なからずここ数年あったと思います。
このTOYBOXだけで判断することは出来ませんが、少なくともUnityだからダメ、みたいな判断をされるゲームではないはずです。
単純にゲームとして面白いかどうかの判断をすべきレベルになるだろうからです。つまりはもうどんなゲームエンジンを使っているかは気にならないレベルの出来だろうし、プロ、アマを含めて、自分でゲームを作る以外の人達にとってはそのゲームが何で作られていようと関係ないからです。
いよいよUnityでもそういうゲームが出始めてきたのであり、Yooka - Layleeは今後のUnityの試金石的な作品になるだろうと思います。
歴戦のゲームデザイナーと若き才能が集結したPlaytonic games
Unityは汎用ゲームエンジンということで自分のような素人を含め、気軽に使うことが出来る反面、よりシビアなゲーム作りは出来ないのではないか?というな論調があったと思います。
正直、PlayTonis Gamesはインディとはいえメンバーが元レア社だったりと年季の入ったメンバーなので、そりゃ変なものは出来ないよな、って感じではあります。しかしUnityでもきちんとしたゲームが出来るんだ!という証明をしてくれると思います。
とにかく本編をやってみてですね。正式な評価を下したい、というか単純に楽しみたいという気持ちが大きいですね!
探検の領域は水中にまで。
まとめ
というわけでUnityの今後に希望を感じることができる出来でした。かといって素人がここまで出来るはずはないんですけどね!本編に関しては、後はボリュームが実際どうなのか?ってところですね。Steamだと9GBなんです。最近の大作洋ゲーは余裕で50GBくらいあるんで、Yooka - Layleeはグラはアニメ調でどうなるかな?という感じです。
ともかく、これを目標にしてUnityを触っていきたいなと思います。