Unityでインディゲームを作る!

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Switch版ダークソウル・リマスターをクリアして 【ゲーム感想】

Dark Soul Switch Remaster

画像はMy Nintendo Storeの公式ページより引用

 デモンズ・ソウルが話題になった頃、自分はコンソール・ゲームから離れていた時期で、羨ましく遠くから眺めていたのを覚えています。いわゆる死にゲーというのはネット上のフリーゲームなどで流行はしていたもののメジャーの商業作品でそれを前面に出すというのは当時としては狂気の沙汰であり、それを成し遂げたデモンズ、ダクソシリーズの功績はゼロ年代以降では計り知れないです。

 

 確かデモンズは始まって直ぐに死ぬんですよね。で、ソウル体になって冒険が始まる・・・とかそんな流れだったはずです。(デモンズ・リメイクはぜひやってみたいなぁ)ネット上で話題になっていたのを良く覚えています。当時のゲーム・シーンでは高難易度のゲームはもはや売れない、という風潮でしたね、特に和ゲー。

 

3の世界から1へ 

 私自身、PC版のダクソ3でようやくダクソ・デビューをしたニワカですが、ダクソの本質は単に難しいだけのゲームではないということだと考えています。むしろ、単に難しいゲームというのは、和洋問わず昔からいくらでもあったし、当時でも特に洋ゲーにはいくつもあったでしょう。

 ダクソのいいところは、実際難しいし、嫌らしいが、丁寧に計算されたレベルデザインにこそあるのだ、と今回ダークソウル・リマスターをやって改めて思いました。何回も死ぬけど、もう一回やれば行ける!と思わせてくれる作りになってますよね。

 

 3で初めてダクソをやって感じたことは、むしろかなり昔ながらのゲームである、ということです。実際、ダクソシリーズはウィザードリィ ドラクエなどの名作レトロゲーの持つ面白さを現代に蘇らせるという理念があったことを最近知ったので、やはりなーと思いました。

 特に3はファミコンの面白かったゲームを再構成する、という側面が強かったように思います。理由は後述。 

 

 今回、3の世界から時代を遡って1の世界にやってきたのですが、いろいろ感動しましたね。おそらく1,2,3と通してプレイするのが一番感動すると思うのですが、これはこれで楽しかったです。

 

体験版での動作確認

 発売前に体験版が出て動作確認も兼ねてやってみたのですが、正直かなりモッサリな感じだったし、当然3と比べるとシステム的にも未成熟な部分が見受けられたので不安にはなりました。

 グラはむしろ全然綺麗だなと思いました。何にせよ、体験版は体験版でしかないので、あまり気にせずに製品版を待つことにしました。(買ってプレイを始められたのは2019になってからでしたが・・・) 

製品版は体験版が嘘みたいに何の問題もなかったので良かったです。

 

むしろ携帯モードの方が綺麗?

 Switch版の大きな魅力の一つは携帯モードでのプレイ。そんなに期待はしていなかったのですが、十分綺麗だし何の問題も感じなかったです。携帯機でダクソが出来る感動と言ったら!

 多少、FPSが落ちてガクガクすることはありましたが、PS3版の動画を確認するとPS3版よりかは良くなっているように感じられますし、実際プレイ上で困ることはありませんでした。心配されていた病み村も問題なし!技術の進化ってスゴイ!

 

 最初はテレビモード中心でやっていたのですが、携帯モードで遊び通すことができるか?と思い、途中からは携帯モードだけでプレイするようにし、そしてちゃんと1週目をクリアすることが出来ました。 

ダクソとダクソ3の比較

 ダクソ3は正直、プレイしたのがかなり前ではありますが、動画で見たりもしていましたし、記憶を呼び覚ましつつ、1との比較をしてみたいと思います。(2は未プレイ。2は今のところやる予定はありません)

グウィンとの邂逅

 まず、単純に1でラスボスのグウィンと対戦できて感動しました。3のラスボス、王たちの化身はシリーズファンにとってはものすごい感動するラスボスなんだよ!という話は聞いていたのですが、確かにそりゃ泣くよなと納得しました。やっぱ、あの曲がいいですよね、悲しい感じの。

 当然、3でシリーズ初挑戦だった自分は、王たちの化身に感動することはなかったのですが、シンプルに強くて正統派のカッコいいラスボスだなぁとは思ってました。1でグウィンと戦ったことで、また3をやりたくなりましたね。シリーズファンも初見も楽しめるように出来てた3はやはり集大成だったのだなぁと思います。 

やっぱアノール・ロンドはいい!

 3でもアノール・ロンドは好きだったのですが、1でアノール・ロンドに到達できた時はものすごく感動しました。シリーズファンが3のアノールロンドに着いた時は感動し、その衰退ぶりに打ちひしがれたと聞いていますが、逆行することでまた違う感動を味わうことが出来ましたね。3のアノール・ロンドは荒廃しまくっていたので、綺麗なアノール・ロンドがとても新鮮でした。

 エルドリッチと戦った場所でオーンスタインとスモウと戦ったのはなんか不思議な感じでしたね。オーンスタイン戦のBGMはグウィン戦BGMの次に好きです。 

システムの差

 シリーズ集大成である3と1を直接比べれば当然、3の方が洗練されているに決まっていますし最初は違和感がありましたが、慣れてしまえばほとんど問題ありませんでした。一部のマップなどでカメラがガクンと過剰反応してしまう箇所はあったのですが、基本的にはゲームのシステム上の問題を感じられる部分はなく、そもそも完成度の高いシリーズであったのだなと再確認。

 崖から落ちることがあるのは、そういうゲームだから!これ!ただ、狭い場所に強敵を置いておくという嫌らしさは1の方が強かったかなぁという気がします。

マップ構成の差

 1と3の大きな違いはマップ構成にあると思います。1はわりとシームレスというか、各地域が実は絡み合いながらきちんと繋がっていて、一つの大きな世界、巨大マップを形成しているという構成です。各地を行ったり来たりすることで行動範囲を拡げつつ、ボスが各地域に点在しているので、そこに殴りこみに行くというゲームになっていると思います。メトロイドヴァニア風?

 なので、どちらかというと1はオープンワールド的な構成になっており、割と自由度の高いゲーム進行が出来ます。実際、3で既にダクソをプレイ済みだったので、1は好きにやってやるぞ!という態度で臨んでいたので、クラーグの前(つまり二つ目の鐘を鳴らす前)に四人の公王を倒す、というプレイングをしました。(死ぬほど苦労しました)

 

 それに対し、3はどちらかと言うとボス戦に重点を置いていて、そこまでの道中はあくまでボスまでの道のり、つまり、昔ながらのアクションゲームにおけるステージである、という感が強いように思います。

 実際、ボスのデザインに関しては3が圧倒的に洗練されていますし、ボスにリソースを注ぎ込まれているように思います。3は最初から転送できますしね。なので、いい意味でファミコン 感が強いのが3の魅力じゃないでしょうか。初代の悪魔上ドラキュラ とかロックマン に近い感じですね。

 

 3は3で好きですけど、1のマップはくまなく探索してクリアすると、ドコと何処が繋がっているかの土地勘が身について、自分の庭のようにわかるようになるし、周回プレイが楽しいマップなのかなーと思いました。マップデザインは1が好きですかね。

 

Switchでやるゲームとして

 インディ系のソウルライク作品はいくつもありますし、自分はホロウナイト(Hollow Knight)はやりましたが、やはり本物は別格だと思いますし、やり応えのあるゲームをやりたい人はぜひやって欲しいゲームです。

 

 高難易度ゲーとしては親切ですが、あえて説明しないことを良しとする設計ではあるので、ハマッてしまうこともあると言えばあります。そんな時はネットなどで正規進行ルートだけでも調べてやればいいと思います。

 ただ、ダクソというのは初見の場所を手探りしつつ、緊張感と絶望感を味わいながら打開していくゲームだと思うので、基本的には攻略を見ないで楽しんで欲しいゲームです。というわけで2週目以降も楽しく遊んで行きます!

 

あとダクソ3をぜひスイッチでやりたい・・・!!