Unityでインディゲームを作る!

Unityでのゲーム制作を目指し、それに関わる話題についてのブログ

"LOVE, DEATH & ROBOTS" シーズン1の感想メモ、短評

 NETFLIXが展開するCGアニメ・オムニバス、"LOVE, DEATH & ROBOTS"の感想をちょっと書いていきたいと思います。ネタバレはなるべくしない方針です。冒頭のあらすじ+感想って感じで行きます。

 

 Youtube"JIBARO"の動画を見かけたりして、その強烈なビジュアルに惹かれてはいたものの、最近になってようやく全作品見ることが出来ました。

 正直「うん・・・」って感じの感想になってしまう作品もいくつかあるのですが、オムニバスだからこそ出来るコンパクトな作品の中に凝縮されたアイディアが楽しいです。あと映像美がすごくて、CGアニメの進化を感じます!

 

 一応SFアニメ集ではあるので、そうした傾向の作品が多いのですが、やはり短編SFは良いですね。気の利いた短編は気持ちよくなれます。

 SFというジャンルの解釈はサイエンス・フィクションサイエンス・ファンタジーそして"すこし、フシギ"があると思うのですが、ラブ、デス&ロボットには、万遍なくいろんなスタイルの作品が含まれていると思います。

 

好きな作品

 シーズン3まで、全部で35作品が発表されておりますが、とりあえず自分が気に入った作品を取り上げてみます。

 偶然というか特に気に入った作品を3つ選べと言われたら・・・と考えた時ちょうど各シーズンごとに一作品ずつありました。

 

ジーマ・ブルー

 シーズン1の最後を飾る作品。とある記者が謎多き画家、ジーマ・ブルーに招かれ、その足跡と彼が辿り着いた境地を知る・・・。

 LOVE, DEATH & ROBOTSの中ではおそらく一番特徴的な画風のスタイライズ・アニメ作品です。もしかしたら今のところ一番この作品が好きかもしれません。最初から最後まで綺麗に収まっていますし、余韻が素晴らしい、情緒に溢れたSF作品です。

 

溺れた巨人

 とある海岸に打ち上げられた巨人の青年の死体。徐々に腐敗していく彼の肉体を観察しながら学者は何を想うか。

 私達が住む現代社会に突如として現れる巨人の死体、とそれを割と普通に受け止めている一般市民達とこの状況において思案に耽る学者、というややシュールで不思議な状況を描いていますが、味わい深い雰囲気が出た作品です。

 

JIBARO

 ある森の湖に潜む、宝石と黄金で彩られた女の踊り子は魔物であった。討伐隊の一員である、耳の聞こえぬ青年は彼女と対峙するが・・・。

 とにかく映像としてかなり刺激の強い作品です。美しく、そして痛々しく・・・。まるで実写かのようなビジュアルにCGアニメもここまで来たのかと驚きます。SF作品というよりかはファンタジー作品なのですが、おそらくは今後も続く、このLOVE, DEATH & ROBOTSシリーズを代表する一本になるんじゃないでしょうか。

 

各々への寸評

 というわけで各作品について感想を書いていきたいと思います。タイトル前に付くのはシーズンと順番から取った作品番号です。

 最初はシーズン3まで、まとめて書きたいと思っていたのですが、特にシーズン1が18話と長いので、シーズンごとに記事を分割することにしました。

 

1-1 : ロボット・トリオ

 三機のロボットによる、ほのぼのポストアポカリプス。かわいい。

1-2 : わし座領域のかなた

 宇宙航行中のトラブルにより、規定ルートから外れてしまった主人公達の運命は・・・。ほのぼのとした前作からすると、これはSFアニメ集なんだぞ!と視聴者を殴りに来るような硬派な作品。引き締まる一品でした。

1-3 : 氷河時代

 引っ越してきたカップルはキッチンに放置された冷蔵庫を覗くと、そこには小さな世界が広がっていて・・・。"すこし、フシギ"なストーリー。一応、カップルの方は実写ですかね。

1-4 : ソニーの切り札

 人間とリンクさせたモンスターを戦わせる闘技場で無敵を誇るサニー。あまりの強さに支配人に目をつけられるが・・・。主人公のモンスターのデザインもバトルシーン共にカッコよい。ややグロい。

1-5 : ヨーグルトの世界征服

 知能を持つまでに進化したヨーグルトは、まずオハイオ州を手中に治める・・・。それで幸せになれるのならヨーグルトに支配されても良いと思う、たぶん。

1-6 : 秘密戦争

 ロシアの赤軍が古き森に潜む魔物達に挑む・・・。邪教に手を出したことへの報いとその尻ぬぐい。CGアニメならではの物量です。手描きじゃ絶対ムリ!

1-7 : 魂をむさぼる魔物

 遺跡を探る教授と助手、そしてボディガード達。そこに突如蘇る魔物が・・・。海外ではもうCGアニメが主流とは言え、やっぱこういう手描き風アニメは良いなぁと思う。オチはモンスターモノのお約束。

1-8 : 目撃者

 道路を挟んで向かい側のマンションでの殺人を目撃した女性は追いかける男から逃げる、逃げる・・・。アニメにおいて、逃げる、追いかける、は基本なワケで。無限ループって怖いよね。

1-9 : スーツ

 牧場にエイリアンが攻めてくる。緊急指令!畑と住人達を守れ・・・!パワード・スーツ・アクションです。これもまた物量アニメ。こういうゲームがあっても良いかもね。

1-10 : グッドハンティング

 妖怪の時代が終わり、妖怪ハンターの息子も街に出るが、妖怪もまた都会の闇に惹かれてたのだった・・・。アジアンなアニメきました。しかし!気づけばスチームパンクへ急展開。うーん。人がいる限り、妖(あやかし)が消えることは無いのでしょう。

1-11 : ゴミ捨て場

 検査官が立ち退きのためにゴミ捨て場へやってくるが・・・。正直、シーズン1は18話もあって、なんとも言えない作品が多い・・・。

1-12 : シェイプ・シフター

 人狼兄弟が兵士としてアフガニスタンの戦線に参加。ある日、兄が出向した基地が何者かに襲われる・・・。これもまた何とも言えぬ作品。

1-13 : フィッシュ・ナイト

 荒野の途中、車が故障し立往生するセールスマン二人は車中で眠ることにするが・・・。その土地の記憶をもし見ることが出来たらどんなに面白いだろうか。心温まらないファンタジー作品。

1-14 : 救いの手

 船外活動をしている宇宙飛行士にトラブル発生。無重力空間から脱し、船に戻るためには最後の手を使うしかない・・・。久々の正当派SF短編。宇宙空間における密室サスペンスである。少々グロい、が生きるためには他に手がないのだ。

1-15 : 歴史改変

 もしも、ヒトラーがあの時、こんな風に死んでいたら・・・?もしもシリーズ。センシティブなのは置いておいて、ぶっちゃけ詰まらない作品です。

1-16 : ラッキーサーティー

 呪われた軍用機を受け継いだ新人パイロットは共に戦場を駆け巡る・・・。うん・・・、でも空中戦はまぁまぁ面白いっす。

1-17 : ブラインド・スポット

 サイボーグ盗賊団は目当てのトラックを追いかける・・・。バックアップは大事。

1-18 : ジーマ・ブルー

 天才画家ジーマブルーは重い口を開き、最後の作品について記者に語る・・・。シーズン1の中で圧倒的な完成度を誇る作品です。何度も見れます。ちゃんとSFしてる作品。

 

まとめ

 というわけで、LOVE, DEATH & ROBOTS シーズン1の寸評を書いてみました。シーズン2以降も書いていこうと思います。シーズン4の制作も決定しているようですし、また良い作品に巡り合えたらなと楽しみです。